アトピーの子のママはスピリチュアルにハマりやすい気がする

ayasii

ホメオパシーの薬で海外で10人以上死亡

400人以上が被害の可能性って言うのがニュースになってましたね。

参考記事は東京新聞2016/10/15 http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201610/CK2016101502000247.html

前々からホメオパシーもレメディもものすごいディスってる私ですが、ついにやっちまったなって言う感じ。

そもそも、あれはプラセボ(またはプラシーボ=効くと言う思い込みで一定の効果が出る)が効き目だってことをわかった上で使うならまだいいですが、それに危ない物が混入してるなんて最悪です。

これ、アトピーとかアレルギーとか、そういう現代の医学ではなかなか治りにくいような体質的な病気の人とか、そういう人の親が結構はまりやすいんですよね。

そういうわらにもすがる思いの人に偽薬を飲ませて、金を巻き上げるだけならまだしも、最悪死人が出るってことを販売してる側はわかっているんでしょうか。

ホメオパシーとかレメディってって何?って言う人はこれからそういう魔の手が迫る危険もあるので、ちょっと知っておいて欲しい所です。

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自然派ママ(笑)の愚かしさ

ちょっと前に自然派ママって言うタグがツイッターでよくトレンド入りしていました。

元ネタがどこにあるのかわからないくらいみんな色々遊んじゃってて、実体?が何なのかわからなかったのですが、この言葉自体をどう受け止めますか?

いいイメージで考えるなら、自然な素材を大事にして食に気を使い、食育とか自然の中での子育てとかに力を入れてるママ

って感じでしょうか。

ツイッターで散見されたのはもちろんこの自然派ママなるものを馬鹿にする傾向です。

ツイッター上で上手く発見出来ませんでしたが、もともとのツイートはやけどは自然の治癒力を高めるために温めたほうがいいとか言っていた物だというのをちらっとみました。

そういったとんでもない考え方、ある意味科学的な事を一切無視した思い込みを実行して、結局子供をひどい目にあわせているような人の事を自然派ママ(笑)って感じに批判的に書いていた人がほとんどだったように思います。

この記事とか、大体自然派ママとやらが好きそうな言葉列挙されててとても面白かったのでオススメです

自然派ママが好きそうな単語だけ組み合わせて科学的根拠のある記事を書いてみた

今はネットでなんでも調べられる時代になりましたが、ネットは物を売るために色々な嘘があふれる場所でもあります。

そんな中、耳に聞こえがいい言葉を並べると、科学的な知識のない人や検証能力のない人が大量に釣れます。

そういったターゲットとして子育てに不安を抱く若いママ世代はバッチリ狙われているのです。

ちょっと今回はそういった事を書いてみようと思うので、ぜひ何かを買ったり調べたりする時はこの件を思い出して自衛して下さい。

自然ってなんだ

先程のサイトでも挙げられていましたが、自然派ママの好きそうな単語というのは毎日よく目にする単語でもあります。

いくつか思いつくままあげるだけでも

成分の表示でいえば・天然成分・無添加・植物由来・オーガニック・自然の成分なんてのがありますね。

さて、ここで検討すべきことは添加物が入っていなければ自然なのか、天然由来なら安全なのかという点です。

トリカブトと言う植物をご存知でしょうか。

猛毒で有名な植物ですよね。自然界には毒のある植物が沢山あります。

触ったら最後2年以上も痛みが続く植物や、皮膚が赤くただれて炎症する植物も。

もちろんそれらの成分を人間の病気に効くように薄めて利用した薬も数多くありますし、麻酔等に利用されているものもあります。

それなのに自然由来・植物由来だから大丈夫というのがいかに説得力が無い言葉かがわかると思います。

逆にありがたがられる無添加と言う言葉にも不思議があります。

無添加とは食品添加物が入っていないと言う意味で使っているようですが、それがなぜセールスポイントになるのでしょうか。

豆腐を作るにはにがりを使います。

大豆だけでは豆腐のかたちにはならないのです。

そのため大豆に添加物としてにがりつまり塩化マグネシウムを加えて豆腐を作りますが、このにがりが危ない物だと思いますか?

塩化マグネシウムと聞くと不安だがにがりだと大丈夫?

クエン酸だと不安だが、レモン果汁なら大丈夫?

基本的には同じものなのに、ちょっと名前が化学っぽいと敬遠するというのは自然派ママが頭が弱いと思われている所にもつながります。

アトピーの子供の親はなぜ騙されやすいのか

さて、表題でアトピーの子のママはスピリチュアルにはまりやすいと書きました。

はっきり言って私の個人的な偏見なのは否めません。

個人的な感想として、アムウェイにはまったり、怪しい宗教にはまったりするちょっと精神的にフラフラしている人がアトピー体質だったりすると、ああ、やっぱりかと思ってしまう節があります。

今まで出会ってきた人達やネット上で、アトピー体質の人が小さい頃から漢方やハリ・怪しげな薬、過激な治療法をつぎつぎと試したり、色々な神様を崇拝したりしているのを見てきました。

もちろん科学的な事をしっかりと調べて、お医者さんと協力してしっかりと治療していらっしゃる人も沢山います。

しかし、決定的な治療法が今のところ確立していないこのような病気は様々な情報が飛び交い、ネット上でも一番あやしい情報が飛び交う分野です。

なにせ悩みが深いので、アトピー等の病気を持つ人は物を売る人にとっていいカモなのです

アトピーの場合は対処療法としてステロイド系の塗り薬が処方されることが多く、とても効果があります。

炎症を抑えるのにとても有効なのですが、当然薬なので副作用もあり、昔からこの副作用が過剰に心配されています。

予防のために日頃からステロイドを塗り続けている、医師の指示に従わずに使っている等といった誤った使い方をしなければ、そんなにひどい副作用が出ることはないと思いますが、とにかく昔からステロイドを目の敵にする人たちがいるのです。

そこで、ステロイドを使わないとしたら何をするか。

本来はハウスダストを防いだり、皮膚の乾燥を防ぐ事でかなり改善すると言われています。

しかし、それでは物が売れないのです。

ステロイドは副作用があって体に悪い。

それを使わずに辛い皮膚症状を抑えるにはこれ!と言う物を古来より手を変え品を変え売っているのがアトピー商法です。

子供の皮膚が赤くただれて、黄色いツユが出てベトベトしているなんて状態の時、親はとても辛いです。

なんとかしてあげたいと思うのが親心。

ステロイドという薬をこのままずっと使い続けて行く事への漠然とした不安。

しかも周りに同じような症状の人がいなければどんどん親は孤独になります。

そこをエセ科学やスピリチュアル商法はたくみにに突いて来るのです。

怪し~い単語

さて、そんな感じで、悩んでいる人に物を売るためにあの手この手で待ち構えている恐ろしいネット社会の怪しい単語を2つ程あげてみました。

ここにある単語が載っているサイトは怪しいと思って一見科学的なことを書いてあるように見えても本当にそうなのか、今一度良く考えましょう。

・ホメオパシー(レメディ)

=水には記憶力があり、毒素はそのままでは危険なものだが、水に薄めれば薄める程その毒の特性を打ち破る力になるというような謎の民間療法。そのための薬(砂糖の飴玉)をレメディと呼ぶようです。

ハチに刺されても大丈夫になるためにははちみつを際限なく薄めてはちみつの成分がなくなった水を染み込ませた飴玉を食べればいい。(何を言っているのかさっぱりわかりません)

もともとの成分が全く入っていない程希釈された水ほど効き目があると言う、何度説明されても意味不明なオカルティックな世界。

今回死者が出たと言う事もあり、今一番害がありそうなヤツ。

これの問題点はこれを信じて実行する事によって、対処が遅れ、最悪死に至ると言う事です。

赤ちゃんが生まれた時に飲ませるビタミンKシロップ(必要だから飲ませるんですよ)を、ホメオパシー信者の助産士が勝手に与えるのをやめてレメディを飲ませていて死亡したと言うニュースも何年か前にありましたね。

ホメオパスと呼ばれるこの界隈の薬剤師のような、調香師のような人がいて、患者の様子や訴えを聞いて胡散臭い物を神託のように処方するようです。

私が一番滑稽に思うのは、水の記憶って・・・と言う事です。

だってさ、今日流したう○このことも水は覚えてるってことじゃね?

はちみつのことは覚えてるけど、う○このことは都合良く忘れてくれるの?

そして薄めれば薄めるほどう○この力はつよまり・・・それを体内に入れることで一体何が起こるのか・・・恐ろしくて恐ろしくて・・・

・好転反応(・メンゲン・毒素が出る)

=この商品を使うと一時的に症状が悪化することがありますが、それは今まで貯めていた悪い物が体から出ていく時に起こる反応で問題ないです。と言うワード。ホメオパシーでも盛んに使われます。

アトピーの話でいえば、今までステロイドでちゃんとコントロールしていた皮膚状態が、突然医師に相談なくステロイドをやめて変な商品に変更した場合、当然皮膚の状態が悪くなったり、副作用が一気に吹き出したりします。

当たり前のことなのですが、それをまさにこの商品の特徴で、よくなるためには一度悪くなる必要があるのだ!と声高に叫びます。そのためこの商品を使ってかえって悪くなったじゃないか!とはいなくなってしまうのです。上手く考えた物ですよね。

ベッキーがやってるとかで大流行した冷え取り靴下なんかでも良く出てくる単語ですね。

絹(キヌ)⇒綿(メン)の順番に靴下を重ね履きすることでキヌが毒素を吸い出し、それがどんどん外に向かって出されると言う面白い主張をしています。ナニコレ。

1枚2枚ならまあ暖かいならいいんじゃね?ってかんじですが、16枚重ね履き!とか、子供の爪がふやけたけど好転反応ですよね!とか言ってたそうで、狂気の世界です。

ニセ科学のいいお客さんにならないために

ネット上には様々な商品が売られています。

今人気のあれやこれも、実は科学的には怪しいと言うものが沢山有ります。

逆に、今は疑ってネットで検索すればすぐにそういったものの科学的に正しい情報を探す事もできます。

あるものが良いらしいと思った時には本当にそれがいいものか、どのように科学的に証明されているかを確認する必要があります。

人は何かを盲信すると体にも一定の効果が出る事があり、人間の思い込みの力は結構侮れません。

末期の癌とか、もう手の施しようのない状態の人にこれで治った人がいるよ!とレメディを与えたりするのは最終手段です。(お値段は別として)

もしかしたら奇跡的に思い込みの力で自分の免疫力が上がってガンが消えるかもしれません。

しかし、まだ色々な手術や科学的な療法で治せる道が残っている人にレメディを飲ませるのは治療の道を閉ざし、その人を死に至らしめる行為です。

スピリチュアルな方向に走っていってしまう人は孤独なのだとも思います。

たとえその何かを全面的に信じていなくても、そこにいる仲間(金が絡む事が多いです)が大事で一気にのめり込んでしまうのす。

同じ悩みを綴ったブログのブログ仲間の間でそういったエセ科学やスピリチュアルな行為が流行ってしまっている事もあります。

そこにいる全員がその「何か」を信じていてもすぐには鵜呑みにしない情報の選別能力が必要になります。

自然派ママ(笑)とかスイーツ(笑)みたいに馬鹿にされない科学的な知識で対抗していきましょう。

面白かったので参考までに↓

疑似科学とされるものの科学的評定サイト⇒http://www.sciencecomlabo.jp/index.html

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