産後クライシス 私の場合

sng2

前回産後クライシスについてこちら

産後クライシス(ガルガル期)について考える
産前産後の夫婦関係の変化、特に妻が夫の態度や対応に不満をいだくことで最悪離婚の危機を招くともいわれている産後クライシスの時期。 最近は...

で一般的に言われている事を書きましたが、実際のところはどうなのか、自分の体験を踏まえて書いてみます。

スポンサーリンク
アドセンス300×336

産後の体調はどうなの?私の実体験から

私自身の話をしますと、出産時は20代後半で、結婚から1年程。

妊娠経過も順調そのもの。

出産も陣痛から9時間で自然分娩で出産。

そんな比較的安産といわれる出産だったので出産直後もかなり元気でした。

しかし、身体的には色々とガタガタしており、出産後1周間はおしりの骨が出産で折れたのでは?と思って整形外科に行くほどおしりから腰にかけて痛みがはしり、赤ちゃんをだっこしてベビーベッドにのせるのも一苦労というほど辛い状況でした。

悪露は通常どおり1ヶ月程続き、骨密度測定でひっかかり、カルシウムの薬を出されました。

その後3ヶ月の時に母親の健康診断のために尿検査があったのですが尿蛋白で引っかかります。

その後の検査で引っかからなかったので問題なしと判断されましたが、その頃までかなり体の色々な所が悲鳴を上げている状態だったのを覚えています。

はっきり言ってボロボロです。若い時に産んだとしても満身創痍で始まる事が多いのが育児と言うのは忘れずにいたほうがいいかもしれません。

赤ちゃんが全然寝ない

赤ちゃんの世話は、事前に本等を読んで勉強はしていましたが、本で読むのと実際にやってみるのでは大違いで、かなり四苦八苦しながらオムツ替えや入浴を行い、温度等にもかなり神経質になっていました。

親戚の中でも年下の方で、下の子の面倒を見る事もなかったため、本当に赤ちゃんに免疫が無い状態でした。

母乳で育てようと思っていましたが、当初なかなかおっぱいが出ず。

子どもはお腹が減るためか本当によく泣いていました。

飢え死にさせるわけにはいかないので、粉ミルクを飲ませて少し持たせる事が出来ましたが、それも僅かな睡眠時間の確保にしかならず。

泣いておっぱいを欲しがって授乳してもなかなか量が出ずに満足はしないので、2.3時間おっぱいを吸わせっぱなしと言う時もありました。

もちろんこの間に子どもはうとうとと寝ていたりするのですが、寝たのでおっぱいを離してベッドに寝せようとすると火がついたように泣き出す→授乳→寝る→離れると泣き出す

というエンドレスで、ほとんど一日中3.4キロの赤ちゃんを抱きっぱなしで満足には眠れませんでした。

実家に里帰り出産で帰っていたので、日中は少しだけ親に子どもを預けて寝ることもできましたが、夜は仕事をしている親にお願いするわけにも行かず、真冬のストーブの前で真っ暗闇の中で泣いている子どもをずっとあやしているのはかなり辛いものでした。

この時の心の支えは同じような寝ない赤ちゃんのお世話をしているお母さんのネット上の体験談。

これがいつまで続くのか・・・という絶望的な気持ちの時も、「この人はうちよりもひどくて、抱っこした上で更に歩きまわっていないと泣く赤ちゃんを世話しているけど、3ヶ月ほどで落ち着くと言っているし、それまではとにかく頑張ろう・・・。

寝せないっていうのは古来からある拷問なのかーそりゃー辛い気持ちにもなるわ・・・。」

そんな気持ちでなんとか頑張っていました。

夫の支えはどうだった?

夫は出産後3日程で仕事のため飛行機の距離の自宅へ帰ってしまったので、1ヶ月後に里帰り先から帰るまではお手伝いをしてもらう事はありませんでした。

夫は専業主婦をさせてくれるくらいは稼いでくれていて、10才近く年上。

自分のことは自分でかなりやってくれて、体調が悪い時にはいたわってくれる・・・

ということで、もともとかなり優良物件(笑)な人だとは思います。

夫は上司に「この時期に奥さんを大事にしていないと、今後20年30年、ちょっとしたことでもずっと言われ続けるぞ」と言われたそうで(上司グッジョブ!ですよね)かなり気を使ってくれていました。

家事もかなり手伝ってくれましたし、食事も出産前のつわりのひどい時期から朝は自分でなんとかしてくれたり、辛ければ弁当を買ってくるよと言ってくれたので、本当に辛い時はお願いしていました。

しかし、やはり専業主婦ということもあって、1ヶ月が過ぎて自宅に戻ってからは夫の仕事に支障が出ないようにと結構気を使いました。

夜泣きの時には別の部屋に移って、冬のこたつを布団代わりに別の部屋で子どもと寝ていた時もありました。

かなり気を使ってもらっているのはわかっていたので、離婚だ!と思うようなことは全くありませんでした。

それでもこの時期、やはり精神的にも参っていたのか、赤ちゃんを抱いていて両手がふさがってるんだからドア開けてよ!とか、今トイレにいるんだから、泣いている子どもの相手をしてよ!!とか、うんちの始末はできないからって私に丸投げしないで自分でやってよ!などなど、今思えば私の大嫌いな察してちゃんなところもありますが、不満に思う事は結構ありました。

不満に思ったことはどうすればいいのか

よく、自分が思っている事くらい察しろ!見ればわかるだろう、察して行動しろ!と言う人がいますが、夫婦の間で何も言わなくても察して!と言うのはかなり横暴だと思います。

なので、夫が何も察してやってくれない!と嘆く前に、まずは自分の欲求を伝える努力をする必要があると思います。

常々「女の人の察してちゃんが嫌い」と言っていた私。

自分もそうなるのは嫌だとは思いつつ、いちいちいちいち口に出していると、自分がとても口うるさい女になったような気がして、ちょっと嫌だという気持ちもありました。

それでもやはり、言わなくても状況見たらわかるでしょう!と言うのは男の人には無理があります。

言ってやってくれるなら何も問題ないじゃないですか。

言ってもやってくれないともちろんクラシスなわけですが。

そして、うんちはさわれなーいというのも、場数を踏ませるしかありません。

うちの夫は残念ながら変に潔癖で、汚物処理はどうしてもダメでした。

なので、何度かお願いしてみてもダメなものは諦めました。

もともときれい好きだけど排水口の掃除は絶対に出来ないと言う理由で排水口が真っ黒だった夫にうんちの処理を期待してもムダだと悟ったのです。

出来なくてごめん・・・と言うならそれで仕方ないと言う部分もあると思います。

そこはお互いにコミュニケーションを取って、すりあわせていかなければならない部分でしょう。

レベルが足りないから出来ないって、いつまで言ってるつもり?

それでも腹が立つと思った事は「自分はまだレベルが足りていないから出来ない」

と言われる事です。

泣いてるのをあやすとか

おしっこをしたおむつを替えるとか

確かに1ヶ月のアドバンテージが私にはあるわけですが、たかが1ヶ月

これからずっとやっていかなければいけないのに、経験が足りないから出来ないと言われたらじゃあやらないでいつになったら経験がたまるの!と思うわけです。

確かに最終的にはお母さんじゃないと泣きやまないからもうだめだとおもったらパスするとか

引き際が大事な時もあります。(※難しいですが、大泣きになると全然泣きやまない子なのにお父さんが頑張っていじりすぎてもうどうにもならなくなるっていうのもあるあるですよね。奥さんがもういいよっていったらそっこうで諦めてパスして下さい)

でも、お母さんだって手探りでやっとこやっている育児。

お父さんだってちゃんとやっていればすぐに追いつきますから。

とりあえずやる。やらないと経験値はたまりませんよ!!!

自分のことを振り返って

ここまで自分のことを書いてきてみて、改めて結構たいへんだったな・・・と言う事を感じます。

これでも旦那さんがかなり協力的で、決して「お前最近さぼってるよな」とか「俺のご飯はどこだ」とか「子どもにばっかりかまって俺にかまってくれない」とかいうよく聞く産後のお母さんが最大限にムカつく発言をされていない状態です。

そんな発言をされながら育児をするお母さんは本当に大変だと思います。

もし世の旦那さんでこの記事をまさに産後に読んでいる方がいたら、ぜひ奥さんに優しくして下さい。

元気そうに見えてもボロボロです。

寝てばかりに見えても寝れていません。

ご飯の準備や家の掃除をしてくれるのは当たり前ではない時期なのです。

産後1年くらいは本当に危機的な時期です。

でも、その時にいたわってくれたり、一緒に一生懸命頑張った育児の記憶は何年も忘れません。

もちろん失言も忘れませんが(笑)

このピンチは今後の長い結婚生活の中での絆を深めるチャンスでもあります。

どうか一緒にこの大変な時期を乗り切って欲しいと思います。

スポンサーリンク
アドセンス300×336
アドセンス300×336